場面理解を大切にした文章題「平均」の学習(5年)

  1. 取り組むにあたって
     平均という概念は、同じもの、または同じと見て差し支えのないものの集団がいくつかあって、各集団に属するもの
    の数量が少しずつ違っているとき、各集団の数量(個数)を同じようにとらえるという考え方である。また、「平均」は、
    日常よく耳にする言葉であり、場面によって多くの意味がある。
    (1)でこぼこの量をならして、同じ量に分け直す。
        (2)集団の代表値として平均値を使う。
    (3)ある量の測定値を決めるときに、数回の測定結果を平均して一応安全なものとして考える。
     布小では、過去何年かの算数診断テストの結果から、「量と測定」「文章題」の2領域を課題としてきている。特に、
    定着のしんどさが見られる。また、応用問題での課題も多い。その原因として、場面理解が不十分であったり、量感
    がつかめないでいることが大きいと考えられる。また、「算数用語」(例:ならす・密度等)の意味をイメージできずにつ
    まづいてしまうことも原因の一つとして考えられる。さらに、文章題においては、6年間の系統だった指導(場面理解
    の方法やシェーマ図の書き方等)の検討も進めていく必要がある。
      こうした視点に立って、子どもの経験を通した場面設定や、生活と結びつくような場面設定により、具体的な場面     が子どもの頭の中にイメージできるような授業の工夫が大切だと考えた。本単元では、「ボール入れ」という子どもた     ちの経験をもとに場面設定をし、具体的な操作をすることで、「平均」の意味をとらえていけるような学習の流れを考      えた。また、生活の中のいろいろな場面で「平均」という操作を経験していることにも気づくことで、子ども達が「平均」     の意味をより身近なものとしてとらえることを大切にしたいと考えた。
  2. 指導計画
     第1次  人数の違うチームで「ボール入れゲーム」をし、勝敗について考える。
     第2次  「ならす=平均する」意味を考える。(本時)
     第3次  平均を、計算で求める方法を考える。
     第4次  いろいろな場面の平均を考える。
     第5次  歩幅の平均を使って、長さを概測する。
     第6次  走り幅跳びの記録をもとに、代表値としての平均を求める。
     第7次  チェックテストと習熟
     第8次  評価
  3. 本時の目標と展開
    【目標】・「ボール入れ大会」の結果を見て、「ならす」ということの意味を考える。
         ・半具体物を操作することで、平均の意味を理解する。
         ・身近ないろいろな事象から、平均の意味をつかむ。
    学習
    形態
    働きかけ 児童の活動・予想される反応 教師の支援・評価
    分割

    一斉
    指導


















    個別
    学習


    一斉
    指導
    ・ボール投げゲームの結果の表を見せる。
    どちらがうまいといえるでしょう。



    =================
    なぜ、みち子さんは一回あたり6個になる
    のか、表を使って説明してみよう。
    =================

    ・まもる君も同じように考えると、1回に何
     回投げたことになりますか。
    ・どちらがうまいといえますか。
    ・「ならす」ことの説明
    =================
    どんなときに「ならす」という言葉を使いま
    すか。
    =================


    ・ジュースの問題を解く
    ・「一人でやってみよう」をしよう。


    ・まとめ
    ・各自の意見を発表する。

    ・投げた回数で
    ・合計数で
    ・一人当たりの個数で



    ・黒板の表を使って説明

    ・グループで実際に操作して、1回あた
     り5個になることを確かめる。
    ・みち子さん



    ・砂場をならす
    ・ジュースを同じに分ける
    ・お菓子を同じに分ける


    ・問題をする。



    ・合計数を書き添える
    ・図を提示する





    ・グループに1つ提示用
     と同じものを用意する




    ・自分の経験の中で「な
    らす」ということの意味を
    とらえ、自分の言葉で説
    明できるようにする。




    ・評価をする

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