校内イントラネット構築とホームページ作成の経過

 


  1. はじめに

 インターネット上からのさまざまな情報収集や情報教育推進検討委員会での論議の中で、布忍小では当初よりインターネットの教育的利用を念頭においてきた。その中で、972月の大津市立平野小学校での研究発表会の参加が、これまでの構想の具体化を大きく前進させることになった。平野小学校の校内のシステム、インターネットの教育的利用、「障害」児学級での活用等、たくさんのことを学んだが、なによりも布小がめざしてきた教育の中にパソコンやインターネットをどう結びつけ更にどう発展させていくか、その方向性を具体的に学ぶことができた。

 しかしながら、当時はインターネットの接続は100校プロジェクト等一部の学校で実施されているだけであり、市内に配置される計画の中にはインターネット接続は含まれていなかった。その中で、インターネット接続はできないが、校内LANと校内のイントラネットの構築を検討することにした。

 校内のイントラネットの中で、子ども達の活動を、文章・画像・音声・ビデオ等のマルチメディアを活用して発信し、校内で子ども達が相互に交流できることを構想していた。

 

2)校内イントラネット構想

●できた!職員室LAN――――

 数台のパソコンをスタンドアローンで使用するのではなく、ネットワークの中で使用することにより飛躍的に活用の可能性が向上する。フロッピーディスクをあちこち持っていって情報を共有しなくていい、ネットワークを通して情報を送信しネットワーク上でプリンタを使用して印字する、お互いの情報をネットワーク上で共有できるということが可能になる。

 そこで、職員室の数台のパソコンとプリンタを自分達でLANで結び、実際に確かめてみることにした。パソコン教室のLANに導入されるネットワークソフトウェアWindowsNT Serverを自分達で使えるようになろうということもあった。WindowsNT Serverをマニュアル本と格闘しながら立ち上げ、職員室LANが完成した。

 しかし、LAN構築はしたもののイントラネットについては、イントラネットという言葉が出始めの頃でもあり、構築のマニュアル本もなく知識がほとんどない状況だった。

 

●やった!校内WEBの実験成功――――

 97年度から2年間、大阪府の情報教育の研究委嘱を受けた。朗報は、大阪府の研究委嘱の予算でインターネット接続が可能になったことであった。それまでは、教師の個人のパソコンでインターネットから必要な情報をダウンロードし、それを校内のWEB上に載せ利用することを検討していた。それが校内のパソコンからインターネットに接続し、必要な情報を収集することが可能になった。

 そこで、校内WEBを構築するためのイントラネットサーバーソフトウェア、Internet Information Server(IIS)の立ち上げをすることにした。夏休みに手に入れたIISの手引書を参考にしながら、またしても格闘しながら職員室のネットワーク上に校内WEBを立ち上げることができた。

 同時に、校内WEB用のホームページづくりを始めていった。

 

3)全てのパソコンがインターネットへ

 

●手づくり、校内LAN構築!――――

 大津市立平野小学校の校内LANを参考に、パソコン教室と職員室等を結んで校内LANを構築することにし、818日に職員作業で、朝からLANケーブルの設置作業を行った。

 最大170m、延べ300m近くのLANケーブルが、職員の手作業で、東館の外壁・ローカや教室の壁を通って設置された。

 

●やった!校内WEBの立ち上げ(イントラネット構築)――――

 8月末に、パソコンが設置された。これまでの数台の職員室のLANとパソコン教室とを結んで校内LANが完成し、パソコン教室のサーバーで校内のすべてのパソコンを管理することにし、IISもパソコン教室内のサーバーに立ち上げることにした。

 830日、本格的な校内WEBが立ち上がった。その後、校内メールシステムも構築し、ブラウザ(Netscape Communicator)のメールを使って、校内の全てのパソコンでメールの送受信ができるようになった。

 

●ダイアルアップルーターによるインターネット接続――――

 当初は、インターネット接続は1台のパソコンからと考えていた。ところが、ダイアルアップルーターの登場により全てのパソコンからインターネット同時接続が可能になった。

 幸運なことに、97年度の前半期のこの時期は、インターネットが普及し規模の小さいネットワーク(SOHO)からのインターネット同時接続が必要とされ、イントラネットの簡単な構築方法やダイアルアップルーターがどんどん登場し始めた時期でもあった。

 同時接続するとストレスは感じるものの、当初の構想からは考えもしなかった展開であった。子ども達の学習や活動の多様な展開、より広範なネットワークを創りあげる条件がどんどん整っていった。

 

4)「ようこそ、ぬのしょうへ」ホームページ開設!

 校内WEBのホームページの内容を充実させていきながら、インターネット上でのホームページ開設をめざしていった。

 ホームページ開設に際して、個人情報保護や学校の教育情報の保護、著作権の問題等、これまであまり接することのなかった課題に直面することになった。校内でガイドラインの検討や児童・生徒への作文や写真の掲載確認等を慎重に行いながら、ホームページ開設の準備を進めた。大阪府下の小学校でホームページを開設しているのは、様々なプロジェクトに参加している学校以外は、まだまだ少ない状況だった。

 保護者体験授業(コミュニティーレッスン)の前日、117日「ようこそ、ぬのしょうへ」ホームページを開設した。

 

5)インターネットの活用  ……子どもたちに、多様な学びを……

 子ども達の学習や活動が、インターネットの活用によりこれまでにない多様な学びやネットワークの広がりにつながることは言うまでもない。本校で、インターネットを活用するにあたっては、次の2つの視点を組み合わせた有効活用を考えている。

.インターネットからの情報収集とその活用(「プル」型)

.ホームページやメールを活用した情報発信と交流(「プッシュ」型)

インターネットのホームページからの情報収集は、基本的に校内WEBのホームページ上の5つのリンク集を活用して行い、また、ホームページへの発信やメール交換等については教師の指導のもとで実施し、その中で情報活用の実践力や態度を育成したいと考えている。

△▼5つのリンク集▼△

おもしろ理科教室

理科学習資料のリンク集

どきどき社会科

社会科学習資料のリンク集

わくわくインターネット

子ども向きネットサーフィン

“タウン・ワークス”リンク集

人権総合学習に関するリンク集

松原ウォッチング

松原市内のリンク集

 

  1. 5つのリンク集の充実と活用(「プル」型活用)
  2. ●教科(社会、理科)の学習リンク集の活用――――

     校内の図書館や市民図書館等の様々な資料を活用した子ども達の「調べ学習」をより豊かに、またリアルタイムな情報を収集するためにインターネットを活用している。

     例えば、5年生の理科「天気」の学習では、1時間おきに「ひまわり」の画像がインターネットで提供されているし、アメダス等のデータも豊富に活用でき、これまでの学習を大きく転換できるものである。また、社会科の学習に利用できる情報もたくさんあり、歴史資料を3D映像で観察できるようなホームページもある。居ながらにして、現地の情報を取り入れることができるわけである。このようなインターネットからの情報やその他の情報を自分でまとめていく作業や発表を通じて、情報活用の実践力の育成を目指している。

     今後も、活用できるホームページのリンク集をより豊富にしていきたい。

     

    ●“ぬのしょう、タウン・ワークス”のリンク集の活用――――

     人権総合学習“ぬのしょう、タウン・ワークス”の取り組みの中で、校区を始め松原市内、大阪府下へと人権学習のネットワークが広がってきている。各学年の学習のテーマに関する情報がインターネット上に豊富にあるし、聞き取りやフィールドワークをさせていただいた所が実際ホームページを開設していることもある。事前学習や事後学習の中で、ホームページを活用して学習の内容や形態を多様なものにし、子どもの主体的・意欲的な学習にすることができる。

     このような人権総合学習“ぬのしょう、タウン・ワークス”で活用できるホームページのリンク集を更に充実させ、活用していきたい。

     

  3. ホームページや電子メールでの発信と交流(「プッシュ」型活用)

人権総合学習“ぬのしょう、タウン・ワークス”の取り組みの中で、子ども達は学んだことを多様な表現方法で発表する機会がある。お世話をいただいた地域の方々や保護者を招いての「タウン・ワークス発表会」等がそれである。これまでのビデオや壁新聞といった方法に、パソコンも利用した発表が行われている。

 1、2学期の“ぬのしょう、タウン・ワークス”の取り組みを、様々な写真や感想でまとめホームページ上で公開している。今後は、子どもたちが作成したホームページに発展させることを目指している。

また、3年生では、「布小の歴史」の学習の中で子どもたちが作成したプレゼンテーションを親子発表会で披露した。また、それをそのままWEBページとしてホームページ上で公開している。

 今年度は、中・高学年での理科学習と結んで、“ぬのせ、自然探検”として、「自然のアルバム」づくりや「ぬのせ自然新聞」づくり等の実践を計画している。子どもたちが観察したメモやスケッチ、デジカメで撮った観察データ等をまとめていこうというものである。

 そしてそれを、校内のWEBはもちろんホームページに公開していこうと考えている。

 また、ホームページやメールを活用して、他校や他地域との交流をめざしている。自分達の取り組みを紹介するホームページでの交流や、質問等をメール交換することで学習を深めたり、オーストラリアの小学校とのメール交換が予定されている。

●資料 ――― ホームページのコンテンツ

トップページ

コンテンツ

大人用

 

 

 

 

子ども用

新しいお知らせ

さまざまな取り組みの速報

布小の教育改革

学校紹介

校舎写真、周辺地図

布小の教育改革

基本的な教育計画

布小の情報教育

研究課題、カリキュラム、システム、研修

多様な学びのスタイル

今、授業がかわる

授業改革の取り組み、指導案

ぬのしょう、タウン・ワークス

96年度の実践、97年度の各学年の実践

ぬのしょう、子ども広場

子ども美術館、遊びの達人コーナー

広がるネットワーク

地域のネットワーク

中学校区の実践、地域連携の実践

松原ウオッチング

松原市内のリンク集

人権教育の交流広場

他校、他地域との交流

中学校区のネットワーク“新しい世紀・地域・夢”のホームページへ


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