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 この学習に入るまでに児童は理科で身近な草木や昆虫などの動物が一年を通してどのように変化していくかを学習し、自然観察日記を作成してきている。また、社会科では地域によって気候の違い・生活の違いがあることを学習してきている。
 今回の「つながれ 花列島」はこうした二つの学習の発展学習である。
それは、身近な草木が一年を通してどのように変化していくかということ(すなわち、植物の成長と自然環境がどのように関わっているのかということ)を、気候の異なる地域で同じ種類の植物を一年間観察することによってわかる学習にしたい。
 そのためにはインターネット等ネットワーク環境を有効に活用することで、身近な植物について観測したデータを学校間で共有し比較できるようにしたい。
こうした学習目標のもとで、わたしたちは児童に以下のような力をつけさせたいと考える。

@ねらいにあったデータを集める力
 児童は「身近な植物の観察記録を全国の小学生に発信する」という動機付けのもとに今まで何気なく観察してきた自然の小さな変化にも改めて気づくだろう。
 また、データを比較していくためにはどんなデータを集めれば良いのか、という問題意識を持つことで、今までとは違った観察の着眼点も生まれてくる。その上で、植物の成長と気温などの条件とを関係づける力を身につけていくことができるだろう。

Aコミュニケ−ション力
 様々な地方の学校とネットワークを築くためには様々な「段取り」が必要になってくる。しかし、こうしたことは児童にとって全く初めての経験ではない。
 これまでタウンワークスの取り組みの中で地域に出かけ、自分たちで仕事場見学や聞き取りのお願いをし、学習に取り組んできた経験がある。また、二学期には他校の小学生と情報の発信や交流を行う経験もしてきている。
こうした経験をふまえて今回の学習では、協同観察をよびかけていくために何が必要なのかを考えさせ、情報の発信をさせていきたい。

B問題を追求する力
この学習に入るまで児童は自然観察日記を作成してきている。児童はそこで思い思いに植物を選んで、季節毎に植物が変わっていく様子を観察してきた。
 しかし、今回の学習はこれまでと違い観察する部分や観察日を定めて継続して観察する必要がある。なぜなら、サクラの開花がいつから始まったかをいくつかの地方と比較するにも、漫然とサクラを観察するのではなく、つぼみに目をつけ、そのつぼみが膨らんで開花していくまでの様子をつぶさに観察する必要があるからである。
 児童はこのように継続して観察することで植物の変化に気付くことができるだろう。そして、そうした経験をつむことで粘り強く問題を追求する力を身につけることができるだろう。