三校合同授業研:4年国語研究授業指導案

説明文教材ヤドカリとイソギンチャク指導案


                                                       授業者  桐原 健児・池田 祐子
1、日時    1998年2月17日(火)

2、学年・組  第4学年1組(29名)

3、場所    図書室

4、単元名   「生き物絵本をつくろう!」

5、教材名   「ヤドカリとイソギンチャク」(東京書籍 四年上)

6、単元指導観

 本年度、国語部を中心に読み取りと表現をつないだ説明文授業の改革に取り組んできました。さらに、その中に分割授業やTTを活用し、課題別選択や習熟度別コース選択を授業の中に位置づけることで個に応じたきめ細かな指導の充実を図ってきました。説明文の学習の中に児童の選択を取り入れ、読み取りを「図鑑づくり」や「ビデオ番組づくり」等、様々なスタイルの自己表現活動とつなげることで、意欲的に学習に取り組む児童の姿勢が目立つようになってきています。

 こうした中で本単元では、次の四つのことにこだわって学習指導計画を立てました。

 第一は、学習目標を説明文の文章構成やつなぎ言葉の学習にしぼることで、読み取りと表現を通して一貫した指導のねらいを明確化したことです。児童が「疑問−観察・実験−分かったこと」という説明文の基本的な文章構成を学習し、さらにそれを使って自分で説明文を書くことを通して児童の言語技能の習得を図ろうと考えました。

 第二は、児童の学習目標を「生き物の冬のくらしの絵本をつくろう」という能動的な自己表現活動として設定し、従来の読み取り中心の「受け身」の説明文学習から自己表現をキーワードとする「能動的」な学習への転換を進めたいと考えました。これに伴い、本単元では教材を文章構成などの作者の書きぶりや工夫を学ぶための題材、いわば「お手本」として位置づけました。

 第三は、TTやヒントカードを活用することで、文章を書くことの苦手な児童が主体的に説明文を書くためのきめ細かな指導や手だてを授業の中に位置づけたことです。

 第四は、理科の「生き物の冬のくらし」単元の学習とつなげることで、児童一人ひとりが「自ら疑問を持ち、調べ、発見したこと」を「生き物の冬のくらし絵本」の題材として選択したことです。「自分だけの絵本」をつくることで、児童にとって一層意欲的な学習になるものと考えました。

 このような四つの柱によって、とりわけ読み取りや作文の苦手な児童が意欲的に学習に取り組み、自分だけの作品を完成させることを通して達成感を味わえる学習にしたいと考えています。

7、指導計画(全9時間)

 第一次 説明文を書くための工夫を教材から見つける。
          第一時   教材を通読し内容の大体を読みとる。           ・・・一時間
          第二・三時 作者の工夫(文章構成やつなぎ言葉)を見つける。  ・・・二時間
第二次 理科で調べたことをもとに「生き物絵本」の原稿を書く。
          第一・二時 「生き物絵本」の下書きを書く。              ・・・二時間(本時第二時)
          第三時   文章を推敲する。                       ・・・一時間
 第三次  絵本作りをする。
          第一時 下書きした文章を絵本の用紙に清書する。          ・・・一時間
          第二時 文章に合わせた絵を描く。                   ・・・一時間
第四次  できあがった絵本を見せ合い、発表し合う。                  ・・・一時間
     
8、単元の目標
     「疑問−観察・実験−分かったこと」という文章構成やつなぎ言葉の使い方に気付き、それを活かした説明文が書ける。

9、本時の目標
     自分が理科で調べた生き物ついて「生き物の冬のくらし絵本」の下書きを書く。

10、本時の展開

働  き  か  け 児童の活動及び反応 形態 教師の支援・評価
@復習
・「ヤドカリとイソギンチャク」で、武田さんは 、最初にどんな疑問を持ちましたか。
・そのことを調べるためにどんな実験をしましたか。
・実験からどんなことが分かりましたか。

・構成を思い出してみよう。


・みんなの疑問と分かったことはどんなことですか。

・なぜヤドカリは、いくつものイソギンチャク を貝がらに付けているのでしょうか。
・タコのいる水そうにヤドカリを入れてみた
・ヤドカリは、イソギンチャクを自分の貝がらに付けることで、敵から身を守ることができる。
・はじめ(疑問)、中(観察・実験)、終わり(分かったこと)という基本の文章構成を思い出す。
・前時に書いた「問いかけ」と「分かったこと」の文を発表する。
全体 ・短冊を掲示し、本文の内容・構成を思い出すよう援助する。
A自分の絵本の原稿の「中」の部分を書く
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疑問の答えを見つけるために観察したり、図鑑で調べたりしたことを書きましょう。
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・理科でまとめた各自のワークシートを見て、観察したこと、図鑑で調べたことをまとめる。
・書き出しをどう書けばよいかでつまる児童がいることが予想される。





・説明を書き終えた児童は、「見直しカード」を見て各自推敲する。
個別


・グループごとのヒントカードを用意し、特に文の書き出しでつまる児童の手だてとする。
(ガイドコーナー)
・児童の文章で説明の足りないことや余分な説明がないかを推敲するための助言をする。
(いっしょに書こうコーナー)
・どんな書き出しにすればよいかを中心に助言する。
B発表・評価
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自分が調べたこと、分かったことをみんなに紹介しましょう。
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・○○さんの疑問がどんなふうに解決されたのでしょう。聞いて分かったことを発表しましょう。
全体 ・疑問−観察等−分かったことという構成を意識する様、発表の前にその児童の疑問を全体で確認する。


・一人ひとりの児童の発見や驚きを大切にし、自分の力で見つけまとめたことを評価する。
・さらに、説明の工夫や良さを評価する。
C次時の予告
・自分の文章を推敲することを予告する。
全体

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