「中学校区の幼・小・中一貫した教育協働研究推進校事業」のとりくみ
 

(1)松原第三中学校区の協働研究の意義
 
義務教育を9年間のスパンで捉え、生徒指導はもちろんのこと、学習指導における双方向の連携を推進する中で、指導の一貫性や継続性及び接続の円滑化を図り、系統的なカリキュラムの設定や効果的な指導方法の工夫改善に努めることが今日求められています。特に、地域と連携し、非行と低学力と同和問題をはじめとする人権課題の解決を目指す教育を一貫した教育課題として掲げてきた三中校区のこれまでの歩みと情報教育のパイロット中学校区として新しい教育課題に果敢にチャレンジし、また、中学校区の2園との幼児と児童・生徒間の交流に積極的に取り組んできたという今日的な特色を踏まえることを共通に理解し合いました。
 具体的には、従前から取り組まれてきた幼児・児童・生徒間交流に加え、基本教科での個に応じた指導方法の工夫改善のための教師間の協働研究を大切にするとともに、人権教育と総合的な学習の時間を結んだ小・中の7年間の系統的なカリキュラムづくりと幼稚園の小学校低学年の生活科をつなぐカリキュラムづくりを図ること、また、これらの研究実践の中に情報機器の活用を有効に位置づけ、三中校区としての協働の教育改革に取り組むことを協働研究の意義として確認しました。

 (2)松原第三中学校区が目指す「協働の子供像」と育てたい力
  協働研究を進めるに当たって、最も共通理解を図ることが求められたのが共通の子ども像です。第三中学区の協働のためのキーワード「学び、地域、人権、夢・未来」を基盤に協議し、3校2園は以下の「協働の3つの子ども像」として共通理解を図りました。

@学ぶ力を自ら育み、自分と仲間の大切さを感じる子どもたち(学びと人権)
A他者と繋がり、地域が大好きな子どもたち(地域)
B夢を育み、未来にチャレンジできる子どもたち(夢・未来)

 そして、このような子どもたちを育てたい力を「協働の5つの育てたい力」としてまとめました。

@他者の立場や思いを理解する想像力や共感できる力
A自分を的確かつ豊かに表現し、他者と理解し合えるコミュニケーション力
B出会いと体験をもとに、人とつながる力
C多様な学び方を学ぶ力
D問題を建設的に解決し、自己実現を図る力

(3)協働の研究主題 

基本教科・人権・情報『学びの総合化』とヒューマンネットワークづくり」
〜幼・小・中コラボレーションによる一貫した教育をめざして〜
 

 

(4)協働の研究課題
@基本教科における確かな学力向上のための少人数指導をはじめとする多様な学びの 研究
  ア、国語、算数、数学科における個に応じた多様な指導の共有化

A学力診断テスト等を通じた効果測定と指導の工夫改善に生かすための研究
  ア、効果測定の内容と方法および分析の共有化

B今日的な人権課題や教育課題に対応し、総合的な時間等を活用した豊かな人権感覚を育む特色ある取り組みと人権教育の11年間のカリキュラム等づくりについての研究及びポートフォリオ評価をはじめとする評価活動やアカウンタビリティのあり方についての研究
 ア、11年間のカリキュラムの共通デザインづくり
 イ、コミュニケーション力の育成と人間関係づくりの研究実践
 ウ、学習評価と説明責任のあり方の研究実践

C教科・総合的な学習の時間における情報機器の効果的な活用及びテレビ会議システ ムを活用した学校間共同学習等、情報教育の9年間のカリキュラムづくりについての研究
 ア、9年間のカリキュラムの共通のデザイン作り
 イ、情報機器の活用方法の共有化

(5)協働の研究組織
三中校区の3校2園の代表者からなる事務局を組織し、そのもとに「学力向上」「生活・総合学習」「情報教育」の三つのワーキンググループを設置しました。各ワーキンググループには、各校の教科部・総合学習部・情報教育部などの代表者が参加し、ワーキングで話し合われたことが、すぐに各校の取り組みみにフィードバックされるシステムにしてきました。