松原第七中学校  「学び」の概念図
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「学力」の定義です。文科省は「生きる力」というように表現していますが、人間関係学科を指導要領に位置づけるつもりで考えると、道徳の時間の価値項目と言われているものと、人間関係スキルを同列の価値をもつものととらえ、並べて表しました。そして、それをベースにして、教科学習スキル(いわゆる普通の学力ですが)を上に重ねてみました。そして、それを発展させるものとして、行事・特別活動・総合的な学習で積みあげられるものとして、「将来への展望力」と名づけました。これは、個人個人のライフコースやキャリアを表すものと同時に、社会の展望という概念も含んでいます。
それぞれが人間に対してもっている理想像を「モデル」としました。その「モデル」の観点で、どう「学び」と結びついているのかという考察ですが、道徳の時間や人間関係学科では、理想とする子ども自身の姿が強いものを子どもたちに提起している、つまり、制約の強い中で教員が提起しているということです。つまり、教員の価値観に対する原則性と、教員の子どもたちに対するファシリテーションにおける原則性をあらわしています。道徳の時間や人間関係学科においては、子どもたちに完全な安全が保障され、子どもたちが安心できる場において、「子どもモデル」を子どもたちが獲得できるように、取り組むということです。ですから、勝ち負けの論理や、表彰などはなじみません。行事や特別活動においては、子どもたちの自由度が増え、そのかわり、教員が提起する「モデル」が弱くなります。つまり、子どもたちの自主性や自律性にまかせる度合いが高まるということです。競争やコンクールのたぐいが許されるわけです。総合的な学習の時間では、(これは、いろいろな取組がありますが)本校で取り組んでいるレベルでは、大人との出会いになります。ですから、子どもたちが理想とする「大人モデル」を提起することになります。地域の人材発掘の必要性がここにあります。ちなみに、「よのなか科」の藤原和浩氏はこれを「ナナメの関係」と呼んでいます。10数年前に我々が職場体験をはじめた時から、評価軸の多様化ということで、この視点を押さえています。最終的に、子どもは地域に出て行くわけですが、そこにあるのが地域における組織された子どもたちにとって教育的な組織ということになります。地域教育協議会とか地域本部とかいわれているものです。そこでは、地域の大人に見守られた活動が子どもたちに保障されます。最終的に、そこで、子どもたちが社会へ出て行くための準備がなされます。しかし、実際は、地域にある組織であるとかNPOであるもの等と学校との連携ができていなかったり、その組織どうしの連携自体があるとは言えません。そこらへんが、この国の教育の大きな課題であると思えます。ちなみに、国立教育政策研究所の統括官の滝 充という人が提唱したものに、「教習所理論」というものがあるのですが、それを若干詳しくして、4段階に分けて考えてみました。
 
「モデル」のデザインを発展させて教科学習等を含めてあらわしました。包括的な力をあらわすのには現在「コンピテンシー」という概念が使われています。OECDが提起しているコンピテンシーは3つです。@自律性・主体性、A道具を用いる力、B異質な集団で人々と関わる力、です。
松原七中で取り組んでいる、総合的な学習のスタイルをスパイラルであらわしました。こういうユニットが本校では3年間で4つほどあります。子どもたちが一つずつこなしていくことで、成長していっていることは確かです。