松原三中の総合学習 
1998年7月25日「日本教育新聞」の「総合的学習最前線」で紹介される。
「日本教育新聞」(日本教育新聞社発行)関西版で、
連載中の「総合的学習最前線−学校の創意工夫に学
ぶ」
に本校の総合学習が紹介されました。この連載
は、2002年からの「総合的学習の時間」に向けて、
総合学習の取り組みを紹介しているものである。

次の文は新聞の記事から引用しました。
 人権教育を基盤にした学校づくりで知られる松原市立松原第三中学校は、1985年から生徒への授業評価アンケートを行い、その結果を授業づくりに生かしてきた。生徒の学力の実態の分析から、生徒の学びを変革する重要性を校内で確認し、学期ごとに研究授業を活発に実施。1991、93年には「集団づくりに根ざした授業改革」をテーマにした研究発表会を行った。
 こうした授業改革を基盤に、92年に、「三中フォーラム」という地域を核にした総合学習がスタートする。学校五日制の実施に向けた教育改革の一環として、土曜日に教科の枠をこえて、総合的な学習を企画してみようということで始まった。
人権学習を基盤に
 初年度は1年13コース、次年度は1、2年22コースを設定し、地域のボランティアや保護者に講師として協力してもらい、自然体験、ボランティア体験などのコースが開かれた。また、93年には、82年から取り組んできた地域人権学習のカリキュラム改革に着手し、「人権」 「福祉・ボランティア」「共生」「夢・仕事・生き方」「平和」を学習の柱とした三年間の総合学習のカリキュラムを創りだしてきた。1年では、「松原探検」「人権・福祉の街づくり」をテーマした総合学習、2年では、「地球市民をめざして」という多文化共生・国際理解の総合学習や「三中ハローワーク」という職場体験学習に取り組んでいった。
 これらの人権総合学習は@選択型、体験・参加・行動型の多様な学びのスタイルの保障 A国際化・高齢化社会等に対応した多様な人権課題の設定 B地域の人との出会い・ふれあいを重視 C自分や人間への誇りを見つけ、自己実現や自分の生き方を考える Dコミュニケーション力や行動に移せる態度などのスキルの育成、を目標としている。
 たとえば、1年での松原探検では、「命と暮らし」「地場産業」「市民のための仕事」「歴史」の4つの領域を設定し、前半12コース、後半8コースに分かれて学習。生徒が自分の住んでいる校区や地域の素晴らしさを見つけ、自分自身への誇りを見つめ直すことをねらいとしている。
教科型の総合学習
  これらは、「道徳」「特活」を活用した時間で行われているが、3年前から、その中に「ヒューマンタイム」という時間を設定している。選択履修をスタートさせた時に、「クリエイティブタイム」と名付けて、教科型の総合学習として取り組むことにした。2つの実践を区別し、それぞれ発展させようとの考えがあったからである。
 「クリエイティブタイム」は、2、3年で各12コース開設している。各コースは、教科の内容を発展・深化させることを念頭に置きつつも、@地域を素材にした、「松原を英語で紹介しよう」、Aボランティアや自然体験など体験学習に結びつけた、「響きを豊かさに、福祉施設でコンサートを開こう」「ゲートボールにチャレンジ、地域の老人会と交流試合を」、Bインターネットでの情報発信・交流をめざした、「コンピュータで童話をつくろう」「西除川をマルチメディアで探究しよう」、C地域の方を講師に招いた、「スリランカを学ぼう」と各コースが総合学習といえる内容になっている。
 山場には地域の方に講師として来てもらう取り組みを「三中フォーラム」として位置づけられている。最終日は学習の成果のまとめや発表会になっており、生徒の作品づくりや報告会での発表を大切にしている。
 本校の総合学習は小中連携を軸にした中学校区のネットワークづくりをめざした取り組みと密接に結びついて取り組まれている。11月末の休日には保護者や校区の様々な団体と共に、地域のお祭りともいえる「ヒューマンタウンフェスティバル」を開催。3千名の参加がある。ここでは生徒が総合学習の成果を地域の方に披露している。また、小学生を対象にした中学校の授業体験(「ジョイントレッスン」)、保護者を対象にした中学校の体験授業(「コミュニティレッスン」)が、各13コース毎年行われているが、どのコースも総合学習といえる内容である。