全国青少年ボランティア・コンクール全国賞受賞

 

ブルデンシャル・スピリット・オブ・コミュニティ
全国青少年ボランティア・コンクールで、
全国から約800校の応募の中から、
松原三中が選ばれました。
活動報告】(授賞式で、今年の卒業生が報告したものです。)
 2年生の1学期、「地球市民をめざして」の学習で出会った方の紹介により、学年生徒会を中心にして、神戸の仮設住宅
の訪問を始めました。
 雨の中、神戸市内の駅をあがると、道はでこぼこでひび割れた道を歩きました。市民グランドに、びっしりとプレハブ住宅
がならんだ仮設住宅を目にして、おどろきました。震災のときのようすを聞き、一軒一軒戸別訪問を始めました。「松原第
三中学校から来た○○ですが、何かお手伝いすることはないですか。」と訪問を始めました。初めはなれてなくて、言葉が
なかなか続かなくてこまったことを思いだします。

 夏休み週一回ずつ訪問を続ける中で、いろいろとお話をすることができました。
 震災当時の、生々しい様子を聞くと、どう答えたらいいのかわかりませんでした。家族を失い、ひとりぼっちになったお年
よりの方や、お母さんを失った小学生の子どもや、自分の年と同じ子に出会ったりして、胸が苦しくなりました。体を悪くさ
れた方もたくさんいます。

 病院にも、訪問しました。そこで「私なんか死んでしまった方がいい」と、話されたおばあちゃんがいました。とてもショッ
クでした。目の前に、死んでしまいたいという人に出会って本当に言葉がでなかったです。私たちに何ができるのかと、悩
みました。私たちのできることは、限られた時間をともに過ごすということしかできないけれど、次も一緒に楽しい時間を過
ごそうと約束をして帰ってきました。
 現実のきびしさを知りました。仮設住宅では、一人暮らしのお年よりの方がたくさんいて、毎月何人もの方が亡くなられて
います。それは、病気であったり、悲しいことに自殺だったりもします。
 この冬休み、12月26日と、1月6日に訪問しましたが、この10日間に3人の方が亡くなられました。私たちはそのたび
にとても苦しくなりました。私たちがしているボランティアは何だろう、本当に役にたっているのかと悩みました。
 しかし、つらいことだけではなくて、私たちをあたたかくむかえて「いつもありがとうね」と、言ってくださる方もたくさんいま
す。ほっとします。
 夏休み、冬休み、春休みは訪問できるのですが、学校のあるときは、往復4時間かかるので仮設住宅には行けません。
そこで少しでも心のはげみにと呼びかけて、文通を始めました。この手紙には、口ではあまり話せないことでも素直に書く
ことができました。この手紙で、私たちがはげまされることも多くありました。心のはげみになればと思っていたことが、
逆に私たちが支えられるというものでした。
 うちわや、人形のしおり、石けん、サンタクロースのメッセージカード、折り紙で作った風船、鶴、紙粘土で作った
マスコット人形などを、学校で作って、持っていきました。
 暑い日の中の草ぬきや、仮設住宅のまわりのそうじや、正月前のかんきせんの掃除や、台所の掃除のお手伝いもしま
した。電球の取り替えをしてもらえるかと言われたときは、びっくりしました。私たちにとっては、何でもないことだけど、お
年よりの方にとっては、イスに乗って取り替えるということは、とても大変だということに気づきました。
 ぜんざいを作って、一軒一軒配ったとき、とてもうれしそうに受け取ってもらった笑顔を思い出します。
 私たちにできることは、まだまだ少ないですが、私たちのやり方で心のつながりができ、喜んでもらえることを、実感して
きました。私にとっても、人のあたたかさをつかんだ活動でした。
 この3月、三中を卒業し、高校生になりましたが、三中の後輩たちと一緒に、仮設住宅へのボランティアは続けていきた
いと思います。また、地域でのボランティア活動も続けていきたいと思っています。